--
--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010
02/25

【capsule】NEXUS-2060

capsuleレビュー第6弾は5thアルバム「NEXUS-2060」です。
nexus.jpg

前作に引き続きSFがテーマになっていますが、今回はさらにコンセプト性を強めています。
舞台はリゾート専用宇宙ステーションがある未来。

前回はアルバムの世界の要素を説明するような機能を果たすようなものもあったと思いますが、今回は作り上げた世界の中の音楽というような感じで、サントラ的な要素も感じられるような、より世界をナチュラルに表現した作品だと思います。
結構楽曲も充実しています。
前作では色々な効果音で遊びまくってましたが、今回は楽器音を主にして遊びまくっていて、そこも面白いです。
"インテリアミュージック"的な趣は前作より強く感じられます。

1. NEXUS-2060
2. space station No.9
3. A.I. automatic infection
4. Q&A
5. Lucky Love
6. happy life generator
7. beautiful hour
8. urban complex
9. world fabrication
10. tokyo smiling


聴き手を効果的に世界に引き込むと共に設定説明的な役割を果たす#1と、サントラ的な#2で一気に世界に引き込まれますね。
#2はジブリとのSF3部作第2弾。
#3は明るい曲調・軽い歌い方と歌詞の切なさの対比が素晴らしいです。
#5は思い切りポップ。#4とセットです。

#6は「idol fancy」や「プラスチックガール」のようなポジションでは語られないものの、ラウンジ期を通して見ても明らかに出色な曲のうちの一つ。
メロディからメロディへの流れが素晴らしいし、歌詞も素晴らしいです。
#7はところどころ出てくるボイスサンプルのルーズなノリが面白いラウンジハウス。
こしじまさんの「らららー」が、メロディやトラックと共に肩の力が抜けた洗練さを生み出しています。

#8はHip-Hop系のバックトラックみたいなノリ。
全体から見ると異色ですが、#8→#9の流れは気持ち良いです。
#9も、#6、#10と並んでこのアルバムのハイライトかと思います。
ジャジーな曲調の中、鉄琴で遊びまくってます。
曲はハッピーなのに歌詞は意味深…#3の対比もそうですが、この辺は中田ヤスタカらしいバランス感覚かと思います。
#10は思い切りガーリーなポップトラック。
この曲は#9と共に「contemode V.A.2」に収録されています。


この後もSF3部作は続いていくわけですが、アルバムのテーマにするまでになったSFへの傾倒はここで頂点を見ます。
次作「L.D.K」では、音楽性にも変化が見え始めます。



Youtube
SF3部作第2弾:Space Station No.9
※FLASH BESTの特典DVDに収録されています。








スポンサーサイト

theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


2010
02/22

【capsule】S.F. sound furniture

capsuleレビュー第5弾は4thアルバム「S.F. sound furniture」です。
sf.jpg

前作まではゲストを呼んでアルバム製作をしていましたが、今作ではゲストが随分と減ります。
内容の方は、可愛くてゆるいレトロフューチャ・ポップ。
これまでのcapsuleを表現するキーワードの一つである「レトロ」さに「未来感」がプラスされます。
楽曲はより充実し、しっかり作ってあるのにゆるくて、遊び心満載、聴いていると気持ちがプラス方向に持っていかれます。
タイトルが「SF(science fiction)」と「sound furniture」と、二重の意味で取れるように、"インテリアとしての音楽性"を保持したまま、SFな世界観を同居させています。
スタジオジブリとのコラボが始まったのもこの辺りから。

1. S.F.sound furniture
2. GO!GO!Fine Day
3. ポータブル空港
4. 宇宙エレベーター
5. Future TV
6. 未来生活
7. 壁に付いてるスイッチ
8. Super Scooter Happy
9. ミルクティーの時間
10. Ocean Blue Sky Orange
11. レトロメモリー


個人的にはほとんどの曲が好きですw

#2、#8は詞曲ともにキュートで、かつ勢いが気持ち良い曲。
#8は結構人気の高い曲。
#3はジブリとのコラボ「SF3部作」の第1弾。
capsuleの歌モノじゃないトラックの中でも屈指の完成度。
#4と#6はちょっと地味かもしれませんが、とても良い曲。
#7はもうとにかく遊び心爆発w
#10は柔らかなボッサラウンジ。
#11はcapsuleの初期で1曲代表曲を挙げるとしたらコレ!的な曲。
この曲はジブリとのコラボでハウスシチューのCMが製作された時の曲なので当時耳にした方もいるのでは?
capsuleのベストアルバムで、「L.D.K」より前の作品では唯一収録された曲です。(DVDを除く)


インタビューで、SF映画みたいに、その世界の生活ごと描くようなものを作りたかったと言っているように、思い切りSF的なものと、生活感のあるものが違和感なく同居しています。
またSFな曲の歌詞のアンバランスさも魅力で、例えば「宇宙エレベータ」と「未来生活」のようなものを同居させることで、この世界の魅力が増しているように思います。
ジャケットデザインに見られる、一般的には相容れない"木と金属"という素材としての組み合わせ、音楽としての組み合わせ、そしてこの世界観としての組み合わせ、全ての要素が関わりあっていて、とても興味深い作品だと思います。


「phony phonic」でほのかに感じられたSF的要素はこの作品でアルバム全体のコンセプトとなり、この妄想世界は次作「NEXUS-2060」で爆発します。



Youtube
SF3部作第1弾:ポータブル空港
※FLASH BESTの特典DVDに収録されています。







theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


2010
02/21

【Synth 1】フィルターセクション Part.2

さて、前回に引き続き、フィルターセクションについて説明していきたいと思います。
filter.png

サチュレーション
トラッキング
ベロシティ


○●サチュレーション●○
サチュレーションは、音を歪(ひず)ませる部分です。
レゾナンスの隣にあるツマミで、右に回せば回すほど歪みが強くなります。
filSatu.png

これは昔のアナログシンセなどで、アナログの回路に過大入力を行った場合にオーバーした部分が抑制されて出力される現象の再現になります。
ギターの歪みも、現在は専用のエフェクターが多数売られていますが、元々はギターアンプへの過大入力で歪んだものでした。

この現象を図で見てみましょう。
左の波形が正常な波形で、右がオーバーした部分が抑制されて波形が変化してしまっています。
右の波形がサチュレーションを掛けた際に出力されるものです。
sat.png

ちょっと歪ませたいときなどに使ってみましょう。


○●トラッキング●○
トラッキングは、入力されたノートに対して周波数の変化をどの程度つけるかを設定する箇所です。
filTrk.png

ノートナンバーに対してどの程度音色を変化させるかということなのですが、わかりにくいので、ここでも例を挙げたいと思います。



まず、フィルターセクションの上にある「Amplifier」セクションの「R」を「0」にしておいてください。
filEx1A.png


それからフィルターセクションのツマミを以下のように設定します。

・[type]  : LP24
・[AD]   : 0
・[S]    : 127
・[R]    : 64
・[amt.]  : 0
・[freq]  : 50
・[res]  : 0
・[trk]  : 0

この状態でノートナンバーC1、C2、C3、C4と弾いていってみてください。
ノートナンバーは、ピアノロールエディタなどで確認することが出来ると思います。
左端に表示される鍵盤の「ド」の部分に、それぞれ「C1」や「C2」などと表記されているはずです。
この画面で鍵盤を押すとその部分の色が変わると思いますし、鍵盤の部分を直接クリックしても音を出すことが出来ます。
Cubaseでのピアノロールエディタの表示の仕方はこちら

順番に弾いて行くと、段々音が聞こえにくくなっていきますね。
C4になると、結構小さく、こもった音になってしまったと思います。

ここで「trk」を「0」から「40」に変更して、また順番にC1・・・C4と弾いてみましょう。
すると、今までC1から離れるほど聞き取りにくくなっていた音が、明瞭になったと思います。
本来このような効果を狙うツマミですが、単純に音色を変えるのに使うことも多いと思います。


○●ベロシティ●○
打鍵時のベロシティ値によって、エンベロープを変化させるかどうかの設定をします。
ここはボタンのON/OFFでの設定になり、「Vel」ボタンか、ランプをクリックすることでON/OFFの設定が行えます。
filVel.png

ここは「amt」が「0」ではない時に有効になりますので、ここを設定している場合は、「amt」の値を変更しておきましょう。
他の値の設定値によって変化のわかりやすさは変わりますが、「amt」を設定した上で鍵盤を色々な強さで叩いてみると、変化を感じられると思います。

一つ設定例を挙げておきますので、もし良ければ試してみてください。


・[type]  : LP24
・[A]   : 50
・[D]   : 0
・[S]    : 127
・[R]    : 64
・[amt.]  : 30
・[freq]  : 70
・[res]  : 80
・[vel]  : ON

filVelEx.png


以上でフィルターセクションの説明を終わります。
ここは最初にお話したとおり、音作りでかなり重要な部分になってきますので、操作に慣れておくと良いと思います。

theme : DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 ::  genre : 音楽


2010
02/21

【Synth 1】フィルターセクション Part.1

さて、Synth 1ですが、先回でオシレータセクションの説明を一通り終えました。
今回はフィルターセクションの説明をしていきたいと思っています。

filter.png

フィルターは音色を決めるにあたって最も重要な部分です。
ここで周波数を削ったり強調したりして音色を決めていきます。


フィルターのタイプ
カットオフとレゾナンス
エンベロープ


○●フィルターのタイプ●○
フィルターには幾つかの種類があり、それをフィルターセクションの右端で選択していきます。
「type」ボタンをクリックするか、赤ランプを直接クリックするかで変更できます。
filType.png

Synth 1に搭載されているフィルターは4種で、ローパスフィルター(12、24)、ハイパスフィルター、バンドパスフィルターになります。
それぞれについての詳しい説明はこちらを参照してください。


○●カットオフとレゾナンス●○
カットオフとレゾナンスは、左下にある2つのツマミで、カットオフは「frq」、レゾナンスは「res」になります。
カットオフはカットオフ周波数と言われる値を、レゾナンスはカットオフ周波数周辺をどの程度強調するかを調整します。
filFRes.png

詳しい説明はこちらを参照してください。


○●エンベロープ●○
このブログでも何度か説明をしているエンベロープです。
ADSRですね。
フィルターセクションには、ADSRに加えて、Amountがあります。
filEnv.png
エンベロープについての基本的な説明はこちらをご覧ください。

ここはなんとなくいじっていけば色々変わるのですが、イマイチ掴みにくいと思います。
ですので、以下の例で音の変化を見ていきましょう。



例1
まず、フィルターセクションの上にある「Amplifier」セクションの「R」を「0」にしておいてください。
filEx1A.png


それからフィルターセクションのツマミを以下のように設定します。

・[type]  : LP24
・[ADSR]  : 全て64
・[amt.]  : 30
・[freq]  : 40
・[res]  : 100
filtEx1.png


そうしたら適当に弾いてみましょう。
ちょっと立ち上がりの柔らかな音になりましたよね。
下の図が、この変化のイメージです。
「R」が点線なのは、アンプの「R」を「0」に設定してしまっているので、実質音が出ていないからです。
ですが、フィルターのエンベロープ自体は以下の図のように変化します。
filtEx12.png

まず、カットオフの設定値をスタートとします。
そこから「A」で設定した時間を掛けて、amtで設定した値まで行きます。
そうしたら「D」で設定した時間を掛けて「S」で設定した周波数まで行きます。
ここで思い出して頂きたいのは、ADSRのうち、「S」だけ時間ではなく、レベルであるということです。
A→Dの時間を経て、「S」で設定した値まで行くことになります。
「S」の時間は、打鍵している間維持されます。

「S」に関しては、「0」がカットオフ周波数と、「127」が「amt」と等しくなります。
ですので、ここで設定している「64」というのは、カットオフとamtのちょうど中間ということになります。

鍵盤を離した後は「R」で64を設定しているので、それだけの時間を掛けて「S」の値からカットオフ値に戻っていくのですが、ここではアンプの「R」を「0」と設定しているため、鍵盤から手を離した時点で音は消えてしまいます。
アンプの「R」を「64」以上に設定すると、「S」の値から「R」の時間を掛けてカットオフ周波数に戻っていくのが聴こえると思います。
試してみてください。


例2
まず、フィルターセクションの上にある「Amplifier」セクションの「R」を「90」にしておいてください。
filEx2A.png


それからフィルターセクションのツマミを以下のように設定します。

・[type]  : LP24
・[A]    : 64
・[D]    : 0
・[SR]   : 127
・[amt.]  : -30
・[freq]  : 90
・[res]  : 100
・[trk]  : 64(ここは今は気にしないでください)
filtEx22.png


そうしたらしばらく鍵盤を押し続け、その後離してみましょう。
鋭い立ち上がりから急激にこもった音になり、鍵盤を離した後もしばらくこもったままの音が鳴り続けたと思います。
下の図が、この変化のイメージです。
「S」が127の場合、「amt」から「S」への変化がないため、「D」の値を変えても結果は変わりません。
filtEx2P.png

まず、先ほどと同じように、カットオフ値をスタートとして、「A」の時間を掛けて「amt」設定値へ変化していきます。
また、「S」が「127」ということで、「amt」と同値の為、ずっと同じ音色が維持されます。
ここで「S」を「64」などに設定すると、「A」の後急激に「amt」→「S」へ変化するため、急に音色が変化します。
また、「R」でも「127」を設定しているため、鍵盤を離した後の変化は起こりません。
ここで「R」を「64」などに設定した場合は、その時間を掛けて、「S」からカットオフ値への変化が行われます。


ちょっとややこしいですが、このような感じになります。


次回はサチュレーション以降の説明をしていきたいと思います。

theme : DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 ::  genre : 音楽


2010
02/21

【capsule】phony phonic

capsuleレビュー第4弾は、3rdアルバム「phonic phonic」です。

phony.jpg

今作でもゲストを呼び、前作の路線を引き継ぎながらも、楽曲は幅が広がり、充実度も増しています。
前作で見られた作りこまれたポップ感から、よりナチュラルなものになり、より心に訴えかけてくる音楽になっています。
聴くとちょっと笑顔になれるような、張ってる気持ちが緩むような、そんなアルバム。
ほのか~に漂う切ない情感もより深みを与えています。

また、ナチュラルで情緒的な中にもところどころ過剰さがあって、バランスが絶妙。
歌詞もちょっと妄想的だったり、SF的だったり。
「phony phonic」は、「とびっきりのニセモノ」という意味があるようで、ホントにそんな感じの音楽です。


1. phony phonic
2. RGB
3. cosmic tone cooking
4. アイスクリーム
5. weekend in my ROOM
6. life style music
7. swing 54321
8. end of summer
9. idol fancy
10. 反重力旅行


#1で始まり、#8で一度区切って…と、アナログ盤を意識したような2部構成。

#1はトイピアノみたいな音だけのシンプルな曲ですが、何気にすごく良いです。
個人的に好きなのは#2、#5、#9、#10。

#2~#4辺りはメロディは自然ながらも、歌詞も音共に、この作品の中でも割と過剰さを強めに出している感じ。
#9はこのアルバムのハイライト的楽曲。
初期の代表曲の一つで、とにかくキャッチーでキュートです。
#8からの流れで聴くと良さが増しますw

#5、#7、#10辺りは新機軸。
#5は割と洗練されたハウスな音ですが、可愛いメロディやゲストボーカルのコーラスなどで良い感じに緩んでます。
#7、#10辺りはかなりジャジーなアプローチ。
#7はスウィング感が強い、勢いのあるトラック。
思い切ったパン振りや、最後のグリッチ的な加工がわざとらしくて良い感じ。
#10はリズムも気持ち良いし、メロディも独特な雰囲気も良くて大好きな曲です。
この曲にもアルバムにも限ったことではありませんが、この人のリズムはホントに気持ち良いです。


これ以降は「S.F. Sound Furniture」「NEXUS-2060」と、インテリアミュージックという形を保ちながら、より自由に音楽を作っていきます。





theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


2010
02/13

【capsule】CUTIE CINEMA REPLAY

capsuleレビュー第3弾は、2ndアルバム「CUTIE CINEMA REPLAY」です。

ccr.jpg

「music controller」でイメージチェンジ&これからの方向性の転換を提示しましたが、この作品で完全にラウンジ仕様、ファッションなども見せ方的なコンセプトも固まっていきます。
外部ミュージシャンも多数参加し、環境も一新。
曲のバリエーションも広いです。

1. open
2. sweet time replay
3. キャンディー キューティー
4. プラスチックガール
5. french lesson
6. music controller(piconova-mix)
7. おでかけGO!GO!
8. fashion fashion
9. ウダガワフライデー
10. close

現実感の排除された、雰囲気から作りこまれたような人工的な可愛さが特徴。
個人的に大好きなのは#2で、フレンチポップっぽい雰囲気や、甘めのメロディ・声がとても良いです。
#3はSonic Coaster Popらしい、完全に突き抜けてるピコピコポップ。
#4も個人的に好きな曲で、EeLをフィーチャした初期の代表曲。
キャッチーかつよく作られたメロディが耳に残ります。
声を完全に素材として捉えたような使い方が見られるのはこの辺りからじゃないかと思います。
#6は前回レビューしたシングルのリミックスで、ボッサっぽい、軽くて軟らかい感触が印象的。

他にも、本人が後に「ガッツある」と表現した#7や、"渋谷系"を言葉としてしか知らない私にはピチカートっぽく感じられた#9、インストに近い#5,#8など、ハイライトになる曲以外にも結構面白いです。
#5なんかはキャッチーなフレーズがどんどん出てきて、何気に良くできてるなぁって思います。


これ以降、この作品での外部の人間との関わりがキッカケとなってcontemodeが生まれたり、より"インテリアとしての音楽"として成熟した形でのラウンジポップが発表されていきます。





theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


2010
02/12

【capsule】music controller

capsule大2弾は4thシングル「music controller」です。

musiccontroller.jpg

capsuleがシフトチェンジ作品です。
音でもそれはわかるのですが、インタビューでもそれは語られています。
もうやり方から変えて、PVから音から全部やるようになったようです。
ファッションの方もレトロな方向性を見せ始めています。
capsuleのベンチマーク的作品。

1. music controller
2. 逆転世界
3. ブラウニー
4. music controller(remix)

タイトルトラックは和やアジアっぽいテイストを取り入れたポップスという点では前作の要素を引き継いではいますが、音の方はラウンジ期にぐっと近づいたピコピコポップ。
メロディが秀逸で、初めて聴いた時はビックリしてかなりループしていた記憶があります。
capsuleの初期の傑作として人気の高い曲ですが、ちょっとクセ強いので、ダメな人は全然受け付けないかもしれません。

#2はハウス路線の佳曲で、Aメロとシンセのリフがクセになります。
ローズの音も気持ち良く、じわじわ良くなってくる曲です。
#3はボサノバ調で、恐らくcapsuleでこの曲だけ、こしじまさんが作詞をしています。
#4は8bitで味付けしたちょっとしっとり目のRemixです。

ジャケットデザインも勿論中田ヤスタカで、ジャケットに見えるカプセルはCDのプリントです。
毎回デザインにこだわりが見える彼ですが、もう既にこの頃からそういうこだわりを見せています。


この後、更にラウンジ色を強め「CUTIE CINEMA REPLAY」に繋がっていきます。


私が買った頃(2007年くらい?)は800円くらいだったのに今は…すごいことになってますねw



theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


2010
02/11

【Synth 1】オシレータセクション Part.3

さて、オシレータセクションの最後です。
今回はオシレータ1,2共通の部分について説明していきます。

synth1osc.png

以下の順番で見ていきましょう。

モジュレーションエンベロープ
チューン
パルスウィッズ
ミックス
キーシフト
セクションの最後に


○●モジュレーションエンベロープ●○
まず、ピッチエンベロープからです。
いきなりですが、今回のメインはココですw
下の画像の部分がピッチエンベロープに関わる部分です。

oscEnv.png


まず、左上の[m.env]ボタンですが、これでエンベロープのON/OFFをします。
mEnv.png
左のランプが点灯している状態がONになります。


次に、その下の[dest.]ボタンで変調先を決めます。
envDest.png
右に並んだ[osc2]、[FM]、[p/w]から選択でき、[dest.]ボタンをクリックするか、赤ランプを直接クリックするかどちらかで選択します。
[osc2]はOsc2の周波数、[FM]はOsc1のFM変調、[p/w]はパルス波の周期になります。
よくわからない方はここここを読んでください。


そして、[A]、[D]、[amt]で変化の具合をコントロールします。
mEnvEnv.png
[A]はAttack Time、[D]はDecay Timeになります。
詳しくはこちらをご覧ください。

[amt]はAmountで、変化量を調整します。
真ん中が変化量ゼロで、左がマイナス、右がプラスになります。
真ん中がゼロなので、ここをどちらかに振っておかないと、いくらエンベロープをいじっても変化しません。


それではこれからイメージしやすいように例を挙げます。
mixツマミを右に振り切った状態にして以下の例を試してみてください。
mixR.png


例1
以下のように設定します。

・[m.env] : ON
・[dest.] : osc2
・[A]   : 90
・[D]   : 90
・[amt] : -24
mEnvEx1.png

そうしたら鍵盤をしばらく押し続けてみましょう。
鍵盤がない方は長いノートを打ち込んで再生してみましょう。
音が下がって上がって戻りましたよね。
下の図がこの変化のイメージ図です。
※本来は曲線的な変化ですが、今回もお手製の為直線で書いています。
28ex1.jpg

叩いた鍵盤の音程をスタートとして、まずAで設定した時間を掛けて、amtで設定した場所まで行きます。
amtで設定した場所まで行き着いたら、今度はDで設定した時間を掛けてスタートまで戻ります。
戻ったらそのまま叩いた鍵盤の音が鳴り続けます。

これでなんとなくイメージが掴めたのではないでしょうか。
amtは変化幅を指定し、Aはそこに向かっていく時間、Dは戻っていく時間を設定するということです。


例2
以下のように設定します。

・[m.env] : ON
・[dest.] : osc2
・[A]   : 90
・[D]   : 0
・[amt] : 24
mEnvEx2.png

そうしたら同じように鍵盤をしばらく押し続けてみましょう。
音が上がってから急に戻りましたね。
下の図がこの変化のイメージ図です。
28ex2.jpg

叩いた鍵盤の音程をスタートとして、今度はamtでプラス方向を設定したので、上に向けて向かっていきます。
その後は、Dが設定されていないので急に元の音程に戻ります。
この設定で上がりきる前に鍵盤から手を離すと、マリオがジャンプしたような音になります。

ここでは変化がわかりやすいのでosc2のみだけでやりましたが、FMやp/wでも試してみてくださいね。



○●チューン●○
osc1,2のピッチを微調整します。
tune.png
真ん中がゼロで、左がマイナス方向、右がプラス方向になります。
単位はセントで、値としては-62~61です。
半音が100セントになるので、フォローできない部分はないことになります。
これを使う場面というのは…わざと他とズラせたい時とか、Van Halenみたいに弦楽器がジャストのチューニングじゃない場合とか…でしょうか。


○●パルスウィッズ●○
Osc1,2のパルス波の周期を指定します。
pw.png
このツマミについてはこちらで説明しています。

値が小さいほど幅が小さく(周期の差が大きく)、値が大きいほど幅が広く(周期の差が少なく)なります。
最大に設定すると比率が50:50になり、矩形波になります。

読み方に関して
p/wというのはpulse widthの略で、意味としては「パルスの幅」ということになります。
読み方で人によって違ってくるのはwidthで、これは「ワイズ」と読んだり、「ウィドゥス」「ウィッズ」と色々です。
私は「ウィッズ」と読んでいるのでここではそう記述しました。

それで、気になったのでwidthの発音を調べてみましたw
すると、後者どちらかの方が正しい発音に近いようです。
「d」を小さめに発音するかしないかくらいで、「th」に行く感じですね。
(ズやスは=thにはならないのですが…)
ただ、日本では業界によっては「ワイズ」が標準読みだったりするようなのでなんとも言えないですね。


○●ミックス●○
これはOsc1とOsc2の音量のバランスを設定します。
mixR.png
設定値は100:0~0:100で、100:0はOsc1が100%、0:100はOsc2が100%になります。
50:50で半々になります。


○●キーシフト●○
Osc1,2のピッチをシフトさせます。
公式ページのマニュアルではトランスポーズ(移調)という表現を使っています。
kshift.png
半音ずつの指定で設定可能値は-24~24、なので上下2オクターヴの変化幅になります。
数字表示部分の右にある上下ボタンでも設定出来ますが、数字部分を直接クリックすると他のツマミと同じように値の設定が出来るので、そっちの方が効率が良いと思います。


○●セクションの最後に●○

ということで、オシレータセクションのそれぞれの機能の説明を終わります。
ここは組み合わせ次第でかなりのパターンが作成出来るので、色々試してみても面白いでしょう。
例えば

mixをOsc1:100%にして…

・FM変調を掛けた状態でsyncスイッチをONにするとか
・FM変調を掛けた状態でp/wにエンベロープを設定してみたりだとか

mixをOsc2:100%にして…

・syncを掛けた状態でFMツマミをグリグリしてみるとか
・ringを掛けた状態でosc2にエンベロープを設定してみるとか


だた、ringがONの状態ではFM変調は効きませんので、そこだけ注意してください。



込み入った部分も結構あった上に、組み合わせもいろいろで、そんなもの把握できない!と思うかもしれませんが、勿論私も把握していませんww
別にムリして覚える必要もないと思います。
ただ、音作りに困ったときに、使い方と簡単な仕組みだけでもわかっていると随分違うと思います。

theme : DTM、宅録、ミックス、レコーディング、機材 ::  genre : 音楽


2010
02/08

【capsule】ハイカラ・ガール

このブログでは、他のものと並行して、中田ヤスタカ関連のCDレビューもやっていきたいと思っています。
ということで、capsuleの1st「ハイカラ・ガール」です。
2001年発売ということで、かなり前ですね!


capsule1.jpg


私が初めてcapsuleを聴いたのが「FRUITS CLiPPER」で、基本的には遡って行ったので、この作品を手にしたのは結構後になってからでした。

中身ですが、良質な日本のポップスって言う感じです。
リリースされる沢山のCDの中には、2,3年後は恥ずかしくて聴けないだろうなというもの、風化しているだろうなと思うものも多いと思いますが、そういうものを感じさせません。

J-POPなのですが、タイトルからイメージ出来る通り、レトロで和のテイストを取り入れた打ち込みのポップスです。
中田ヤスタカの抜群のメロディセンス、こしじまとしこの個性的なヴォーカルが光ります。
音の方はほぼ打ち込みかと思いますが、そのニセモノっぽさも良い味付けになっています。
また、capsuleの作品では珍しくAutoTuneをほぼ使用していないので、他を知っていてこれを聴いていない方は新鮮かもしれません。
歌詞も他の作品と比べると生活感を感じる場面が多いです。


1. サムライロジック
2. 粉雪
3. 恋ノ花
4. 真夜中の電話
5. 花火
6. 壊れた時計
7. 愛してる愛してない
8. うつつ
9. 神様の歌声
10. カクレンボ
11. 電気十露盤
12. 東京喫茶
13. 写真
14. さくら


全体的に見ると、四季を意識した曲を散りばめつつも秋冬に聴くと一層良さが引き立ちそうな感じです。
切ない感じで心に響く曲ばかり。

再生していきなりで8bitです(#1)w
今となってはちっとも珍しくない音ですが、当時はあまりなかったんではないでしょうか。
メロディが秀逸。
全曲良いのですが、#3、#9、#12、#13辺りが特に素晴らしいです。
#12は、#8、#11、隠しトラックと共に、これ以降のラウンジ路線を匂わせる人気曲。
遊び心を感じさせる#10みたいな曲があったり、前述の#13と共に心に沁みる#6など、本当に捨て曲ナシ。
#5、#12、#14はシングル。


本人はインタビューでこの時期の事を「あまり楽しくなかった」とか、やりたいことをやっていないような感じの発言をしていますが、作品自体はしっかり作られています。
これ以降の作品で感じる、やりたいことをやっているような、音から楽しさが伝わってくるような感じはこれにはやはりないのですが、丁寧に作られているからこその良さを感じることが出来ると思います。





theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


2010
02/04

【PsyTrance】Sub6/Who Needs Love Songs

さて、久々のPsyTranceディスクレビューですが、今回は今までに比べると新しい作品になります。
2004年発売のSub6の「Who Needs Love Songs」です。

sub6.jpg


Sub6はイスラエルの2人組で、プログレなどの要素を含んだ独特のスタイルを持っています。
ユニット名はSub Sicks(低音中毒的な意味合いでしょうか?) → Sub6だそうですw
後にトランスシーンの歌姫という地位を築くMichele Adamsonとのコラボ「Ra He'Ya」が有名かもしれません。

このアルバムがリリースされた2004年というと、フルオンが日本で急激に盛り上がりを見せたと同時に、形骸化の兆しを見せ始めた時期だと思います。
その中で彼等は、このアルバムでハウスやエレクトロ等を自然な形で取り入れて新しいスタイルを作り上げ、他とは一線を画した存在感を放っています。

太いベースにしっかりしたグルーヴ、音を減らした後に高音やドラム連打で爆発的に上げるような感じとは違う、グルーヴと展開でじわじわ上げていく作り方。
それに洗練された音作り。
彼等を形容して「渋アゲ」という表現をしていたフライヤーか何かを見た覚えがありますが、まさにそうだと思います。
最初はインパクトが足りないと感じるかもしれませんが、じわじわ来ます。
長く聴ける作品です。


1 On The Ground
2 Blox Loggers
3 Buttersonic
4 7th Son(feat. Michele Adamson)
5 Wet
6 Droid Save Da' Queen
7 What's In Your Mind
8 Program Flies
9 Out Of Serenades
10 El Novasion(Trance Mix)
Video Re He'Ya(TV Edit)


やはりMichele Adamsonをフィーチャしたキャッチーかつグルーヴィーな#4が一際目立つでしょうか。
「Ra He'Ya」に続く彼女のフィーチャリングトラックで、歌メロもとても良いです。
この曲は、Michele Adamsonの1st「Fallen Angel」に別バージョンが収録されています。

他はキャッチーというより、渋めのトラックがほとんどです。
個人的には#4はもちろん、#3、#6、#8、#10辺りがお気に入りです。
特に#6は大好きな曲です。
ボイスサンプルの使い方のセンスも良いし、後半の転調がたまりません。

ボーナスとして、このアルバムの前にシングルでリリースされヒットした「Ra He'Ya」のビデオも収録されています。


全曲Saiko Soundsで試聴出来ます。






theme : おすすめ音楽♪ ::  genre : 音楽


Recommend

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。