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2012
11/03

【J-Pop】柴田淳/COVER 70's

今回は柴田淳のカバーアルバム「Cover 70's」をレビューします。
shibajun_cover.jpg

このアルバムはタイトル通り、柴田淳が、幼い頃母親から聴かされて育った70年代の名曲をカバーしたアルバムだそうです。
まず感じるのは、潔いまでの真っ直ぐなアプローチと歌声の強さ。
彼女の歌声で歌われる原曲の素晴らしいメロディ、そして歌詞が心に、びっくりするくらいすっと入ってきます。
数あるカバーアルバムの中でも出色のクオリティではないかと思っています。

1 異邦人(久保田早紀 1979年)
2 みずいろの雨(八神純子 1978年)
3 迷い道 (渡辺真知子 1977年)
4 あなた(小坂明子 1973年)
5 木綿のハンカチーフ(太田裕美 1976年)
6 飛んでイスタンブール(庄野真代 1978年)
7 青春の影(TULIP 1974年)
8 秋桜(山口百恵 1977年)
9 東京(マイ・ペース 1975年)
10 スカイレストラン(ハイ・ファイ・セット 1975年)
11 22才の別れ(風 1974年)
12.Mr.サマータイム(サーカス 1978年)

初回限定盤のみ
13.卒業写真(荒井由実 1975年)


個人的に目に留まったのは「異邦人」と「秋桜」、「22才の別れ」くらいだったのですが、全ての曲が素晴らしいです。
#4~#5では涙が流れてきましたし、特に#7以降はもうたたみかけるような怒涛の流れです(笑)
また#5の柔らかくて優しい歌い方も、このアルバムの中では良いコントラストになり、とても際立っています。
#10はちょっとAOR調で、竹内まりやの「シングルアゲイン」や「告白」に近い憂いのようなものを感じました。
また、彼女には珍しく、コーラスや打ち込みを使った曲もあり、そこも新鮮に感じました。

80年代生まれの私には、知っている曲もありますが、さわりだけしか知らないというような曲も多かったのですが、本当に全てが素晴らしかったです。
カバーアルバムというとここ数年でも幾つか話題になったものがありましたが、結局手にしてもほとんど聴かなかったり、そもそも手にしなかったりで、今でも好きで聴いているのはB'zのTAK MATSUMOTOの「The Hit Parade」くらいでした。
このアルバムは自分の中で一番のカバーアルバムになりそうな気がするし、何年先も聴いているだろうなと思います。


このアルバムを聴いて、この時代の曲が柴田淳に強い影響を与えているんだなぁと感じました。
彼女はフォークやニューミュージックからの影響が強いという話は聞いたことはありましたが、フォークやニューミュージックをあまりちゃんと聴いたことがないので、実感としてありませんでしたが、このアルバムを聴いていると、メロディの端々にそういうものを感じることができました。

あとはやはり原曲の詞曲の良さ。
ストリングスでシンプルにメロディだけ演奏されていても心に迫るものがあります。
歌詞も、読みながら聴いていると、表現や構成が素晴らしいなと感じます。
個人的には、TVなどで20世紀のランキングを見ると、21世紀になって大衆音楽(ポップス)の力が弱くなったようにどうしても感じてしまいます。
昔の曲は音は悪くても、人の心を揺さぶる何かがあるように感じます。

最近、ポップスがまだ大きな力を保っていた90年代に、少しでも青春時代を送れたことを幸せだったのかなと感じることがありますが、このアルバムを聴いて、改めてそういうことを考えたのでした。
私の世代には「歌の大辞テン」という番組もあって、私たちのような若い世代も自然に古い名曲に触れる機会がありましたしね。

というわけで、元々柴田淳は友人にアルバム「ため息」を教えてもらった頃からなんとなく好きで、つかずはなれずというか、聴きたいときにだけ聴いてきましたが、もっと好きになりました。
リアルタイムで触れてきている方にはどのように聴こえるかわかりませんが、20代後半の私にはとても素晴らしいアルバムでした。

昨日まだギリギリ在庫のあった初回盤を購入して、今日のレビューで恐縮ですが、以上です。

下記から試聴できます。
柴田淳オフィシャルサイト





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