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2012
03/01

【レビュー】Manuel Gottsching / E2-E4

本日は、ミニマルの代表作、Manuel Gottschingの「E2-E4」をレビューします。
Manuel Gottsching/E2-E4


この作品は、Ash Ra TempelのギタリストであるManuel Gottschingの作品で、2小節のループを基本として、微妙な変化をしながら約1時間、ギターソロが入る以外は、特に明確な展開もなく演奏されます。
音源自体はデモとして81~82年頃に製作されましたが、クラウス・シュルツ(ex:Tangerine Dream, Ash Ra Tempel)がこの音源を気に入ったことがきっかけになり、1984年にリリースされます。
今でこそ、テクノやミニマル界隈では名盤扱いですが、当時は評価されず、評価されるのは90年代に入ってからになります。


音の方は、リズムマシンのループとシンセパッドのシーケンスを軸に、さまざまな音やパターンが微妙に変化しながら去来し、その波で、陶酔感を主軸に、緊張感や高揚感、静寂などを生んでいきます。
無機質でありながら温かみがあり、ただただ音に身を委ねたくなるような曲です。
後半から入ってくるギターも素晴らしく、長尺のギターソロからはブルージーさ、フュージョン的な要素などを感じます。
終盤は徐々に音が減り、静かに終わっていきます。


1 Quiet Nervousness
2 Moderate Start
3 ...And Central Game
4 Promise
5 Queen A Pawn
6 Glorious Fight
7 H.R.H. Retreats (With A Swing...)
8 ...And Sovereignty
9 Drawn


一応トラック表記はされていますが、CDは1トラックです。
1曲でチェスを勝負を描いており、最後はドローで終わります。
ジャケットもチェス盤を模したデザインで、E2-E4というのもチェスの手に因んだタイトルのようです。

チェスをやらないからか、楽曲からチェスの展開は読めないのですが、繊細な音の変化により聞いている側の気持ちも微妙に変化していきます。
大切にしたくなる名盤です。



○●E2-E4ときことわ●○

この作品の存在は朝吹真理子さんのきことわという作品で知りました。
私的な意見ですが、きことわという小説とこのE2-E4は共通するものがあるなと感じています。
きことわは、明確な展開があるわけではありません。
静かな世界を印象的に描写しながらも、内容は割となんでもない日常の中での人の繊細な感情の動きを描いていく作品です。
この「明確な展開のないなかで、美しい描写や人の繊細な感情の動きがある」ということが、私の中で、この2つの作品を結び付けます。
どちらも万人に好かれるタイプのものではないかもしれませんが、私はどちらも素晴らしいと思います。






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